ポスト量子暗号の可能性と、主要国における研究動向について

ポスト量子暗号が注目されてますが、世界的にどう表むき、みられているかちょっと調べてみました。

いくつかわかったことがあるので、簡単に記載します。

だいぶ脅威がせまっている、とみるのがいいでしょう。量子コンピューティング対策しないと、しにますよ。

  1. NIST(アメリカ国立標準技術研究所)は、量子コンピュータに対抗できる公開鍵暗号アルゴリズムを募集し、評価し、標準化するプロセスを開始しました。
  2. この目的のために、ポスト量子暗号(または量子耐性暗号)の開発が進められています。これは、量子コンピュータと古典的なコンピュータの両方に対して安全な暗号システムを開発することを目指しています。
  3. 2022年7月に、NISTは初めての4つの量子耐性暗号アルゴリズムを発表しました。これらのアルゴリズムは、約2年後に最終化される予定のNISTのポスト量子暗号標準の一部となる予定です。
  4. 2023年8月24日に、CRYSTALS-Dilithium、CRYSTALS-KYBER、およびSPHINCS+から派生したアルゴリズムを指定するFIPS 203、FIPS 204、およびFIPS 205の草案が公開されました。
  5. 標準化される公開鍵暗号と鍵確立アルゴリズムはCRYSTALS–KYBERであり、標準化されるデジタル署名はCRYSTALS–Dilithium、FALCON、およびSPHINCS+です。ただし、複数の署名アルゴリズムが選択されている中で、NISTはCRYSTALS–Dilithiumを主要なアルゴリズムとして実装することを推奨しています。

以上の情報から、現在のところ、大規模な量子コンピュータが実現した場合に備えて、情報セキュリティシステムを量子コンピューティングに耐性があるように準備する必要があるということが、わかりますね。

また、主要国においてポスト量子暗号の研究がどう進んでいるか、こちらも簡単にまとめました。

  1. ヨーロッパ:ヨーロッパでは、ENISA(欧州連合サイバーセキュリティ機関)がポスト量子暗号の普及に取り組んでいます。ENISAは、新たな暗号プロトコルの設計と既存のプロトコルへのポスト量子システムの統合の必要性を探求しています。
  2. 中国:中国では、量子技術への大規模な投資が行われており、その一部としてポスト量子暗号の研究開発が進められています。また、中国は既に数千キロメートルにわたる量子鍵配布(QKD)ネットワークを構築しています。

日本も調べれば、ポスト量子暗号に関する開発状況はたくさんでてきますね。

海外もポスト量子暗号を実装した通信の検証を始めていたりと、ずっとさき、の話ではなくなったのがわかります。

選択肢はすくないですが、一般向けのポスト量子暗号通信のサービスもでてますね。使い始めるのが良いですよね。

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